丹後ウルトラ[レポ5]葛藤
サトです(・ω・)ノ


* * *

第二関門の弥栄庁舎エイドが見えてきた。
手前の信号が赤になり立ち止まると
両腕が軽く痺れているのに気づいた。

これは非常にマズくないか?
昨年のさが桜マラソンの時のように
これ以上無理をすると意識が遠のいて
倒れてしまうのではないかと怖くなった。

青信号になり慎重にゆっくりと歩いて
弥栄庁舎エイドにたどり着いた。

その時にやまけんさんが
エイドを出ていくのが見えた。
やまけん復活したのかなと
思えるほど元気そうに映った。

まっすぐテントの方に向かい
梨と葡萄を口にした。
そしてポカリが入った紙コップを手に取り
一気に飲みこんだ。

少しぼーっとしているかもと思いながら
コースの方に目を向けると
ゴリさんの姿が見えた。

ゴリさんは自分とは対照的に
とても元気そうだった。

ここからが本当の丹後ウルトラだけど
今のゴリさんならいけるよ!頑張って!!
オレはもうあかんわ!と告げて
ゴリさんの背中を見送った。

ふたたびテントへ向かい
丹後名物のばら寿司を手に取り、
パイプ椅子に腰かけ少しずつ口に入れた。

時間をかけて食べ終えると
両腕を膝につきうなだれた。

少し休もう。。。

目を瞑り先に進むべきか頭を巡らせた。

時刻は10時を過ぎたところだった。
残り50キロ弱
制限時間まであと8時間半。
時間的にはまだまだ余裕があった。

食べ物を口にして少し休んだからか、
痺れの感覚は治まっていた。

この感じなら前に進めるのではないかと思えた。

ウルトラは復活があるってのは
これまで何度も経験してきたことだし、
まあ記録は狙えないけど
時間内完走は前に進めれば
十分できるのではないか。

よし、碇高原へ向けて
もうひと頑張りしてみるか!
と、前向きな気持ちになった。

立ち上がりコースの方へ歩き始めた。

ところが、着地させたときの
脚に伝わる衝撃がぼやっとしていて
ふわふわ歩いているようだった。

やっぱりおかしい
いつもと違う…

少し小走りしてみると
バランスを崩しそうになった。

これはあかん…

ふたたび椅子に腰かけた。

あかんか〜・・・
はぁ〜、本当に情けない。。。

次の関門は20キロ先の碇高原エイド

こんな状態で碇高原にまで
たどりつけるのか?

ちょっと無理なんじゃねーか…
どんどんネガティヴな気持ちが支配してきた。

もし万が一、碇高原の途中で
歩くことができなくなってしまったら、
そして動けなくなってしまったら、
どうしようもなくなる。
場合によったら命に関わることになるかもしれない。

そして碇高原までたどり着けたとしても
そこから先へ進んでいけるのだろうか?

その後もアップダウンが続くってのに
果たしてゴールまでたどり着けるのだろうか?

結局、どこかでDNFすることにならないか。

またゴールできたとしても
身体は相当なダメージを受けるはずだ。

K岡師匠から、100キロのレースを走ったら
完全に疲れが抜けるのに4カ月かかると、
先日話を聞いたばかりだ。

こんな状態で無理にレースを続けると
今年のマラソンに影響が出るかもしれない。

いまこの地点でDNFしたら
収容車でスタート地点まで運んでくれる。

やはりここはDNFするべきではないか。

このレースに向けて
時間をかけて身体を作ってきたし、
いろんな想いを持って挑んだけれども、
時には思い切ってやめる勇気も
必要なのではないか。

これまでのランニング経験を
生かす局面ではないか。

ほんとうに情けなくて悔しくてとても辛いけど、
今はそういう決断をする時ではないか。

立ち上がり係員にDNFの仕方や
収容車はいつ来るのかを聞いてみた。

この時間帯にDNFするランナーは少ないのか、
収容車は11時45分まで来ないとのこと
まだ1時間半もある。

DNFは係員に胸のゼッケンを渡すといいらしい。

どうしよう、、、
決断できない。

まだ時間はある。
もう少し休んで様子を見るか?

どうしよう……







少し歩いてみて
もう一度脚と向きあってみた。



・・・









胸のゼッケンを取り外し、
係員にわたした。

心がどうしようもないほど
ざわざわしていた。




やっぱりゼッケンを返してもらおう。

一瞬頭をよぎったが、
そんな気持ちを振り払うべく
係員のそばから離れた。

この瞬間にオレの丹後ウルトラの挑戦は終わった。

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51キロ 627
52キロ 632
53キロ 1200 ←はてな食堂
54キロ 835
54.8キロ 2127 ←弥栄庁舎エイドDNF

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